kwktの映画批評 002

 クローサー、2004年のアメリカ映画です。ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、クライブ・オーウェン、ナタリー・ポートマン。出演している俳優は結構豪華です。内容は二組のカップルが入り乱れる恋愛ストーリー。元々は大ヒットした舞台の映画化だそうです。医者のクライブ・オーウェンと付き合っている写真家のジュリア・ロバーツがNYでストリッパーをしていたがロンドンにやってきたナタリー・ポートマンと付き合っている売れない作家のジュード・ロウと浮気してしまうことによって物語は進んでいきます。
 自分が男だからでしょうか、ジュード・ロウとクライブ・オーウェンの視点からこの映画を見てしまいます。馬鹿なジュード・ロウと変態ちっくだけど正直なクライブ・オーウェン、そして最後には極端な結末が二人には待っています。ジュード・ロウがまともだったのは映画冒頭の10分程度だけでしたが、よくよく考えれば事故で気を失っていた見知らぬ女の額にキスするのはまともではありません。
 ジュリア・ロバーツに対しては、写真家だし、かっこいいし、良い家に住んでるし、一見この映画の中では一番まともそうに見えますが、やっていることを冷静にみればただのおしゃれビ◯チですね。でも、写真家なんだし、全然オッケーだとは思いますが。ナタリー・ポートマンはやはり可愛い。本当に可愛い。最後のホテルでのシーンでクライブ・オーウェンの狙いに気づいた時の顔が一瞬、水原希子に見えました。水原希子は本当に可愛い。と、ここからが少しR15映画ならではの話ですが、クライブ・オーウェンがジュリア・ロバーツの浮気を知った際に彼はジュリア・ロバーツにジュード・ロウとのセックスの内容に執拗に聞きます。ジュリア・ロバーツのファンで寝取られマニアの方にはかなり興奮するシチュエーションだと思われます。ただ、クライブ・オーウェンが寝取られマニアというわけでなく、彼はただ単純に自分の女が誰に何をされたのが、自分とはどう違うのか、分析し、嫉妬し、憤怒し、納得しようとしています。映画を通して、彼のスマートさが垣間みえるあたり、さすが医者の頭脳といったところでしょうか。
 この映画ではジュリア・ロバーツ以外全員が禁煙と喫煙を繰り返します。それが彼らの精神状態を表し、最後にタバコを吸うのは誰なのか。これがこの映画の結末だと思います。あと、ナタリー・ポートマンのヌードシーン全カットはかなり痛い。個人的に。


 実はこの映画を観たのは2度目です。そして、公開されてからもう9年経つんですね。この映画はhuluで観れるのでよかったら是非。暇な夜にゆっくり観ることをおすすめします。

コメント